IAEA緊急防護措置(屋内退避、避難)の介入レベル

【ニュース記事1】
IAEAは3月18日から26日にかけ、県内の複数の自治体で土壌中のセシウム137とヨウ素131が測定されたと説明。当局者によると、同村で検出された値は1平方メートル当たり200万ベクレルを超え「IAEA基準の2倍」に相当したが、初期評価のため今後の追加調査が必要だという。2倍となったのが、どちらの放射性物質かには言及していない。
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011033101000259.htmlより

【ニュース記事2】
原子力安全委員会は、国際原子力機関が福島県飯舘村の土壌から高濃度放射性物質を検出し、政府に避難勧告を出すよう伝えていたとの報道について・・・(中略)・・・「日本は空間線量率や浮遊物の呼気による吸入、飲食物の摂取などを勘案し、土壌ではなく人が受ける放射線レベルで退避などの防災基準を判断している」と述べた。
http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C9381949EE1E3E290968DE1E3E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2より

【関連】
⇒「年間被曝限度、引き上げ検討」(2011/4/7追加)
⇒「避難基準 まとめ」(2011/4/7追加)

IAEA安全基準 原子力又は放射線の緊急事態に対する準備と対応(日本語翻訳)」p.50
http://www.jnes.go.jp/content/000013196.pdf
によると、
屋内退避の最適化された一般的介入レベルは、2 日を超えない期間中の回避線量で10 mSv である。当局は、もっと短い期間について、あるいは例えば避難のような次の対策を容易にするために、より低い介入レベルで屋内退避を勧めることを望むかもしれない。
一時的避難のための、最適化された一般的介入レベルは、1 週間を超えない期間中の回避線量で50 mSvである。当局は、もっと短い期間について、また、例えば小さな住民のグループに対してのように避難が速くかつ容易に実施できる場合には、より低い介入レベルで避難を開始しようと望むかもしれない。大きな集団のグループであったり、輸送体制が不十分であったりして、避難が困難な状況においては、より高い介入レベルが適切なこともある。

屋内退避は二日間の被ばく線量が10mSv、一時避難は1週間の被ばく線量が50mSvというのが基準となっている。

IAEAの避難勧告の基準ってのはこっちなのかな?⇒ IAEA安全基準 OIL2 

*おそらく政府の判断基準はこれ⇒「屋内退避及び避難等に関する指標」(原子力委員会)
【追加情報】
⇒「被曝による健康への影響と放射線防護基準の考え方(日本原子力学会)&放射線防護線量の基準の考え方(原子力安全委員会)」(2011/4/19追加)

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