屋内退避及び避難等に関する指標

【ニュース記事】
福島第一原子力発電所から北西に30キロ余りの浪江町の地点で、3日までの11日間、連続して屋外にいた場合に浴びる放射線の量が、屋内退避の目安とされる10ミリシーベルトを超えました。この地点では、それ以前からも高い放射線量が続いていますが、国の原子力安全委員会は「地域は限定的であり、現時点では屋内退避の地域を変更する状況にはない」としています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110404/k10015095581000.htmlより

【関連】
⇒「年間被ばく限度、引き上げ検討」(2011/4/7追加)
⇒「避難基準 まとめ」(2011/4/7追加)
【追加情報】
⇒「被曝による健康への影響と放射線防護基準の考え方(日本原子力学会)&放射線防護線量の基準の考え方(原子力安全委員会)」(2011/4/19追加)

国が用いている屋内退避、避難に関しての基準はどうなっているんだろうか?調べてみた。

「原子力施設等の防災対策について」(原子力安全委員)のp.22の表2.内退避及び避難等に関する指標には、こうある。
部被ばくによる実効線量が10mSv~50mSvの場合
住民は、自宅等の屋内へ退避すること。その際、窓を閉め気密性に配慮すること。
ただし、施設から直接放出される中性子線またはガンマ線の放出に対しては、指示があれば、コンクリート建屋に退避するか、又は避難のこと。
部被ばくによる実効線量が50mSv以上の場合
 住民は、指示に従いコンクリート建屋の屋内に退避するか、又は避難すること。


(*実効線量・・・組織や臓器ごとに、与える影響を計算し、全身について合計した線量:【式】吸収線量×放射線荷重係数×組織荷重係数))

これが、今の日本の屋内退避、避難に関する指標となっている。この指標では、10mSv~50mSvは、「屋内へ退避すること」となっている。今回の浪江町は、この指標の10mSvを超えたということである。
なのに原子力安全委員会は屋内退避の必要はないとしている。なぜか?それは、浪江町内で、10mSvを超える地域は、まだ一部だからということなんだろう。これから、10mSvを超える地点が増えてくれば、屋内退避のエリアを広げるということなんだろう。

確かに、基準の最低値をぎりぎり上回っただけだ。そのほかの地域はまだ基準値以下だ。そういった意味では、間違った判断ではないかもしれない。でも、もうかなりの期間このような状態が続き、不安が広がっている中では、避難エリアを広げたほうがいいんではないかと思う。しかも、測定している地点が少ない。ただ単に、「地域は限定的であり、現時点では屋内退避の地域を変更する状況にはない」という説明だけでは、誰も安心できない。これまでの対応を見てきたら、なおさらだ。どうしても、「安全」を取りつくろっているようにしか見えない。

20~30キロ区域ないに関しても、「原子力施設等の防災対策について」のp.19にあるように「屋内退避が長期にわたることが予想される場合には、気密性の低下等を考慮し、避難の実施も検討する必要がある。」とある。もう十分ん長期に渡ることが予想されていると思うんだけど。。。

<参考>
「原子力施設等の防災対策について」(原子力安全委員)
http://www.nsc.go.jp/shinsashishin/pdf/history/59-15.pdf

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