年間の被曝限度量、引き上げを検討 原子力安全委
原子力安全委員会は5日、放射線量の高い地域の住民の年間被曝(ひばく)限度量について、現在の1ミリシーベルトから20ミリシーベルトに引き上げるべきか検討を始めた。放射線の放出が長引き、「長く生活する観点で考えないといけない」とし、現実路線への見直しを検討する。
http://www.asahi.com/health/news/TKY201104050616.htmlより
【関連】
⇒「避難基準 まとめ」(2011/4/7追加)
【追加情報】
⇒「被曝による健康への影響と放射線防護基準の考え方(日本原子力学会)&放射線防護線量の基準の考え方(原子力安全委員会)」(2011/4/19追加)
ん???意味が分からない???
調べてみた。
まずIAEAの介入レベル基準
・屋内退避:2日を超えない期間中の回避線量で10mSv
・一時的避難:1週間を超えない期間中の回避線量で50mSv
まだ、この先があり、
・一時的移転を開始:1ヶ月につき30mSv
・一時的移転を終結:1ヶ月につき10mSv
・永久的移住:1ヶ月間に集積される線量が1-2年のうちに10mSv以下にならない場合、又は、生涯被ばくが1Svを越えると予測されるとき
ICRPの介入レベル基準では
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/housha/002/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2011/02/07/1300743_1.pdfのp.11によると
・屋内退避:50~50mSv/2日間
・一時的な避難:1週間未満で50~500mSv
・恒久的な移住:初年度に100mSv又は1000mSv
となっていた。
2007年の勧告では、それに変わり参考レベルが導入され、
・公衆被ばくは、確定的影響の増加、がんの有意なリスクがあるため、防護計画策定に当たっては年間100mSvを超えないよう計画しなければならない。
・20~100mSv/年:例:緊急事態における被ばく低減のための対策とるレベル
・1~20mSv/年:例:非常状況での避難、事故後の復旧段階の被ばくレベル
・1mSv/年以下:平常時
となっている。
それに対し、国が用いている基準では、「原子力施設等の防災対策について」(原子力安全委員)のp.22に、内退避及び避難等に関する指標として
・自宅等の屋内に退避:外部被ばくによる実効線量が10mSv~50mSvの場合
・コンクリート建屋への退避又は避難:外部被ばくによる実効線量が50mSv以上の場合
となっており、一時的移転、永久的移住、事故後に関しては書かれていない。
つまり、福島第一原発の事故が長期化する可能性が高くなり、それに向けて、短期間の退避、避難ではなく、ある程度長期間の移転、移住に関して検討しなくてはならない状況になっている。
ICRPは3月21日付けで、
原発事故などが起きた後に周辺に住む人の年間被曝限度量を、1~20ミリシーベルトの範囲が妥当とする声明を発表している。
今回の政府の検討はこの声明を受けたもので、事故後の年間被ばく限度を検討しているということなのだろうか?
⇒「年間被ばく限度、引き上げ検討」(2011/4/7追加)
http://www.asahi.com/health/news/TKY201104050616.htmlより
【関連】
⇒「避難基準 まとめ」(2011/4/7追加)
【追加情報】
⇒「被曝による健康への影響と放射線防護基準の考え方(日本原子力学会)&放射線防護線量の基準の考え方(原子力安全委員会)」(2011/4/19追加)
ん???意味が分からない???
調べてみた。
まずIAEAの介入レベル基準
・屋内退避:2日を超えない期間中の回避線量で10mSv
・一時的避難:1週間を超えない期間中の回避線量で50mSv
まだ、この先があり、
・一時的移転を開始:1ヶ月につき30mSv
・一時的移転を終結:1ヶ月につき10mSv
・永久的移住:1ヶ月間に集積される線量が1-2年のうちに10mSv以下にならない場合、又は、生涯被ばくが1Svを越えると予測されるとき
ICRPの介入レベル基準では
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/housha/002/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2011/02/07/1300743_1.pdfのp.11によると
・屋内退避:50~50mSv/2日間
・一時的な避難:1週間未満で50~500mSv
・恒久的な移住:初年度に100mSv又は1000mSv
となっていた。
2007年の勧告では、それに変わり参考レベルが導入され、
・公衆被ばくは、確定的影響の増加、がんの有意なリスクがあるため、防護計画策定に当たっては年間100mSvを超えないよう計画しなければならない。
・20~100mSv/年:例:緊急事態における被ばく低減のための対策とるレベル
・1~20mSv/年:例:非常状況での避難、事故後の復旧段階の被ばくレベル
・1mSv/年以下:平常時
となっている。
それに対し、国が用いている基準では、「原子力施設等の防災対策について」(原子力安全委員)のp.22に、内退避及び避難等に関する指標として
・自宅等の屋内に退避:外部被ばくによる実効線量が10mSv~50mSvの場合
・コンクリート建屋への退避又は避難:外部被ばくによる実効線量が50mSv以上の場合
となっており、一時的移転、永久的移住、事故後に関しては書かれていない。
つまり、福島第一原発の事故が長期化する可能性が高くなり、それに向けて、短期間の退避、避難ではなく、ある程度長期間の移転、移住に関して検討しなくてはならない状況になっている。
ICRPは3月21日付けで、
原発事故などが起きた後に周辺に住む人の年間被曝限度量を、1~20ミリシーベルトの範囲が妥当とする声明を発表している。
今回の政府の検討はこの声明を受けたもので、事故後の年間被ばく限度を検討しているということなのだろうか?
⇒「年間被ばく限度、引き上げ検討」(2011/4/7追加)
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