東京都の水道水

 東京都は23日、金町浄水場(東京・葛飾)の水道水から、厚生労働省が通知した乳児向けの暫定的な基準を上回る放射性ヨウ素を検出したと発表した。(中略)都が22日午前9時時点で検出したのは同210ベクレル。
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819490E0E1E2E3978DE0E1E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2より

次から次にでてくる。昨日の雨のせいなのかな。上記記事中に「「基準は長期にわたって摂取した場合の健康被害を考慮して設定したもので、代替となる飲用水が確保できない場合、数回にわたって飲んでも健康には影響がない」としている。」とあるけど、やっぱり飲みたくない。

例のごとく、計算してみた。

 結果:この水道水を1年間1.5kgずつ摂取し続けた場合に、その後50年間に被ばくする放射線量は、がんを発症する人が0.063%増える放射線量に相当する。

いずれにせよ早く解決してほしい。


<計算の過程>

1日に飲料水から摂取する水分量は、約1.5リットル(約1.5kg)らしい。都が22日午前9時時点で検出した放射性ヨウ素131は1kgあたり210ベクレル。

放射性ヨウ素131の経口摂取した場合の実効線量係数は、
 1.1×10-4(mSv/Bq)(ヨウ化メチル以外の化合物)


これらから、水分を全て水道水から1年間摂取し続けた場合の預託実効線量を求めると、
 1.5(kg)×1.1×10-4(mSv/Bq)×210(Bq/kg)×365=12.65ミリシーベルト
 (1日当たりの摂取量(kg)*実効線量係数(mSv/Bq)*放射性核種の濃度(Bq/kg)*日数)

 これは、この水道水を1年間毎日1.5kgずつ摂取し続けた場合に、その後50年間に被ばくする放射線量が12.5ミリシーベルトということ。これはICRPの発がんに関する確率的影響の比例定数0.05から求めると、がんを発症する人が0.063%増える放射線量に相当する。

<参考>

1日の飲料水からの水分摂取量について
http://www.suntory.co.jp/company/mizu/jiten/drink/dr_08_01.html

放射性ヨウ素131の経口摂取した場合の実効線量係数ついて
http://cnic.jp/modules/radioactivity/index.php/10.html

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