リフレッシュ用イメージファイルの作成
「PCのリフレッシュ」は、Windows8.1の回復機能の一つで、個人設定や個人ファイルなどは保持したまま、Windows8.1を再インストールする機能である。多くのメーカー製のPCではリフレッシュ用の回復パーティションが用意されており、この「PCのリフレッシュ」を利用することにより、個人ファイルなどは保持したままPCを出荷状態に戻すことができるようになっている。
*リフレッシュ用イメージファイルは一つのみが有効になる。複数のリフレッシュ用イメージファイルを作成した場合、登録の変更を行わなければ、最後に作成されたファイルが有効になる。「PCのリフレッシュ」を行った場合、そのリフレッシュ用イメージファイルが使われることになる。
しかし、自作PCなどで自分でWindows8.1をインストールした場合、そのままではPCのリフレッシュ用のイメージファイルがなく、この機能は使えない。この機能を使うためにはコマンドプロンプト(管理者)から「recimg」コマンドでリフレッシュ用イメージファイルを作成しておく必要がある。そうしておけば、「PCのリフレッシュ」機能を用い、個人ファイル、個人設定は保持したまま、Windows8.1をイメージファイル作成時点の状態に戻すことができる。注意が必要なのは、イメージファイル作成後にインストールしたデスクトップアプリなどは削除されてしまうとういう点だ。(⇒「PCのリフレッシュで保持されるデータ、保持されないデータ」参照)
以下にリフレッシュ用イメージファイルの作成手順を示す。*作成にはかなりの時間がかかり、私の場合は数時間かかった。その間、インターネットの閲覧等をしていたら、一度作成に失敗してしまった。作成中はPCの操作も控えたほうがいいようだ。
1.コマンドプロンプトを管理者権限で起動する。
マウスカーソルを画面左下に持っていき、右クリックすると。画像のようなメニューが表示されるので、そこから「コマンドプロンプト(管理者)(A)」を左クリックする。 |
起動したコマンドプロンプト |
2.コマンドプロンプトが起動したら「recimg」コマンドでリフレッシュ用イメージファイルを作成する。
「recimg /CreateImage <フォルダ名>」でリフレッシュ用イメージファイルを作成する。「recimg /CreateImage 」の後ろの<フォルダ名>のところは作成されたイメージファイルを保存する場所を指定する。画像での例ではEドライブのReflesh131027というフォルダにリフレッシュ用イメージファイルが作成される。指定されたフォルダが存在しない場合は自動的にされる。
保存されるイメージファイル名は「CustomRefresh.wim」になり、これは変更できない。
3.イメージファイル作成中。
スナップショットの作成はすぐに済むが、イメージの書き込みには数時間かかった。作成中は他のPCの操作は控えたほうがいい。
4.「回復イメージの作成と登録が正常に完了しました」とメッセージが出たら作成完了!
*リフレッシュ用イメージファイルは一つのみが有効になる。複数のリフレッシュ用イメージファイルを作成した場合、登録の変更を行わなければ、最後に作成されたファイルが有効になる。「PCのリフレッシュ」を行った場合、そのリフレッシュ用イメージファイルが使われることになる。
*現在有効なリフレッシュ用イメージファイルは、「recimg /ShowCurrent」で確認できる。
画像の例では「harddisk1」の「partition1」の「Refresh131027」フォルダにある「CustomRefresh.win」が有効であることがわかる。「harddisk1」がどのドライブを指すのか等は「ディスクの管理」で確認ができる。 |
*有効なリフレッシュ用イメージファイルの変更は「recimg /SetCurrent」で行う。
*リフレッシュ用イメージファイルの登録の解除は「recimg /Deregister」で行う。「PCのリフレッシュ」の実行時に登録されたリフレッシュ用イメージファイルがない場合は、実行時にリフレッシュに使用するイメージファイルを指定するように、PC側から問い合わせてくるようになる。
*リフレッシュ用イメージファイルの登録の解除は「recimg /Deregister」で行う。「PCのリフレッシュ」の実行時に登録されたリフレッシュ用イメージファイルがない場合は、実行時にリフレッシュに使用するイメージファイルを指定するように、PC側から問い合わせてくるようになる。
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