福島地方の土壌汚染状況

2011年 第16回原子力委員会資料第二号「土壌汚染とその対応」
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2011/siryo16/siryo2.pdf
(原子力委員会 会議情報>定例会議・臨時会議
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/index.htm

空間線量μSv/h⇔セシウム137土壌汚染濃度kBq/m2の関係式(科省 4月30日10:00時点の土壌モニタリング結果をもとに)
[kBq/m2]=282 × [μSv/h]


【比較のための知識】
チェルノブイリ事故によるセシウム汚染の区分わけと対応
(注)チェルノブイリ事故で設定された汚染のレベル区分とそれにもとずく対策は,放射線防護上はより安全側設定であったが,その便益に比べ,住民の生活への過大な負荷を強いる結果になり,今日では,「最適化」や「正当化」の視点から問題があったとの評価がなされている。(上記リンク先pdfファイル5ページ)

1)1480kBq/m2~(空間線量換算で5.2[μSv/h]~)
居住禁止区域、強制移住区域
この区域の面積:3,100km2
この区域での事故後20年間の累積被ばく量(全身被ばく):50mSv以上(人によっては数100mSv) 
*累積線量の8割は最初の10年間、残り2割がその後の10年間に被ばく
*内部被ばくの寄与率は38%(ロシア、ベラルーシ)~55%(ウクライナ)


2)555kBq/m2(空間線量換算で2[μSv/h]~)
特別放射線管理区域、一時移住区域、農地利用禁止
汚染区域の面積:7,200km2
事故後20年間の累積被ばく量:10~30mSv
*累積線量の8割は最初の10年間、残り2割がその後の10年間に被ばく
*内部被ばくの寄与率は38%(ロシア、ベラルーシ)~55%(ウクライナ)

3)185kBq/m2(空間線量換算で0.66[μSv/h]~)
高汚染地域、移住権を持つ居住区域
汚染区域の面積125,000km2

4)37kBq/m2~(空間線量換算で0.13[μSv/h]~)
汚染地域
大都市を含み500万人以上が居住
スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、スイス、オーストリアの一部で37kBq/m2以上の汚染が発生

【福島地方のセシウム汚染状況】(pdfファイル6~8ページ)


1)1480kBq/m2~(空間線量換算で5.2[μSv/h]~)
この汚染レベルの面積:600km2(極めて粗い概算)

2)555kBq/m2(空間線量換算で2[μSv/h]~)
この汚染レベルの面積:700km2(極めて粗い概算)



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