有機ELテレビ VIERA TH-55GZ2000購入

 4Kモニタ(Philips BDM4350UC/11Philips)を購入したのが3年前、その後、4K/UHD BD再生にも対応したPCを作ったのが2年前。そろそろ映画観賞用にHDR対応のモニタ(orテレビ)を買うぞ!決めたのがおよそ1年前。

 当初は液晶モニタを考えていたが、なかなかこれ!というものが見当たらなかった。輝度1000nitのものを探していたが、なかなかモニタでは1000nit対応のものがなく、また液晶パネルではどうしても黒浮きが心配。明るくなればなるほどその心配も大きくなる。

 いろいろ探しているとLGの有機ELテレビOLED55C9PJAがなかなかよさげだったが、有機ELだと黒浮きの心配はないが、逆に輝度の低さと焼き付きが心配だった。東芝からHDR10+に加えDolby Visionにも対応したREGZA X830が発表され、これに決まりかと迷っているうちに、パナソニックからTH-55GZ2000が発表された。

 パナソニックの独自設計より輝度が向上し、HDR10+、Dolby Visionに対応。家電検証サイトでは輝度性能がかなり向上しピーク輝度では1000nitを達成しているとの記事もあり、放熱性が高く焼き付き対策に関して他製品に比べ一段上のようだし、もうこれしかない決定打が出た。
 
 これに決めた。

 ただ、REGZA55X830が去年の夏ごろで20万~25万円ほどに対して、VIERA TH-55GZ2000が35万~40万円。夏のボーナスで買う予定だったのを延期し、クリスマス商戦での値下がりを狙って、冬のボーナスまで待つことにした。

 それからというもの価格コムで価格動向チェックの毎日。11月に入ると下がり始めたが、REGZA55X830が20万前後でVIERA TH-55GZ2000が35万前後・・・。まだちと踏み切れない・・・。こりゃ3月の決算期の値下がりを狙うしかないと。太短い首が細長くなり、時間があればついつい家電量販店に足が向いてしまう週末。LGのOLED65C9PJAが23万円で売っているのを見つけてしまったときには、大きく心が揺れた。

 「映画鑑賞において画面の大きさも画質である」と。

 思わず衝動買いしそうにもなった。いやいや、ここまで我慢してきたのだと思いとどまり3月まではと。そうこうしているうちに新型コロナウイルス騒動が始まり・・・。もうここが限界、3月まで待ちきれず、2月11日に4K/UHD BDプレイヤーと共に5年延長保証付32万円で購入した。

 ほかの機種と詳しく見比べてはいないので、比較はできないけど、「アリータ」「パシフィックリム アップライジング」「ファーストマン」などを見て、やはり黒の締まりは液晶とは比べ物にならない。部屋を暗くしても、画面がふわっと薄明るくなったりなんて全然しない。暗い部分は十分暗く、薄暗い部分もちゃんと見え、明るい部分は十分明るく、有機ELを買った価値は十分あった。

 そして、購入前はあまり重視していなかった、天井に音を反射させて、上からの音を再現するというイネーブルド・スピーカー。これがなかなかよい。「アリータ」で戦闘中に敵の攻撃を避け、股下をくぐるシーンなどでは頭の上を敵の巨体が通るような感じがして音がして思わず首をすぼめてしまったし、ネットフリックスのドラマのワンシーンで火山噴火のシーンでは、火山礫が本当に上から降ってきているようだった。

 この機種を買っていなかったら、この感覚は味わえなかっただろうと思う。この機種をかった意義は十分にあったと思う。

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