パーセントインピーダンスについて1 変圧器の定格

定格二次電圧

 無負荷状態で一時端子間に定格一次電圧を印加したとき、二次端子間に発生する電圧を言う。

無負荷状態で二次端子間に定格電圧を印加すると、一時端子間に定格一次電圧を発生する。

変圧比

 無負荷状態で一次巻き線及び二次巻き線の二つの巻き線相互に発生する電圧の比をいう。正確には定格電圧が低いほうの巻き線を基準にして表す。

 a = V1n / V2n

定格容量

 定格二次電圧、定格周波数、定格力率において規定された温度上昇の限度を超えることなく二次端子間に得られる皮相電力のこと。定格電圧、定格電流を用いて次式で与えられる。

 単相器 Sn = V1n1n = V2nI2n
 三相器  Sn = V1nI1n = V2nI2n
           = √3U1nI1n = √3U2nI2n (U1n、U2nは変圧器の線間電圧)

 *定格力率はその力率において使用されるように変圧器が設計された力率をいい、特に指定が
  ない場合は100%とされる。

 下図は定格力率において定格電流となる負荷を二次端子に接続をし、二次端子電圧が定格二次電圧V2nとなるように一次電圧V1を印加している図である。
このとき、巻き線の抵抗やリアクタンスのため電圧が降下するので、一次電圧は定格一次電圧V1nより高い電圧を印加する必要がある。

 下図は一次側(電源側)から見た簡易等価回路

 下図は二次側(負荷側)から見た簡易等価回路

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