Wordファイル、Excelファイルのプレビュー表示

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いつの間にか、気が付いたらWordファイル、Excelファイルのエクスプローラー画面右でのプレビュー表示ができなくなっていた。エクスプローラーのプレビュー表示を有効にした状態でWordファイル、Excelファイルを選択すると、毎回「何らかの問題が生じたためプレビューができません」というようなエラーメッセージのダイアローグが表示されて、そのファイルを選択している限り、繰り返し、何度も表示されるてしまう。鬱陶しいので、プレビュー表示は無効にしていた。今回、サブマシンにOffice2013をインストールしたところ、こちらでは正常にプレビューが表示されたので、この機会に原因を探ってみることにした。

　手がかりは、イベントビューアに記録されていた、以下のエラー。

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ログの名前:System
ソース:Microsoft-Windows-DistributedCOM
イベント ID:10010
説明:
サーバー {84F66100-FF7C-4FB4-B0C0-02CD7FB668FE} は、必要なタイムアウト期間内に DCOM に登録しませんでした。
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ログの名前:         System
ソース:           Microsoft-Windows-DistributedCOM
イベント ID:       10010
説明:
サーバー {00020827-0000-0000-C000-000000000046} は、必要なタイムアウト期間内に DCOM に登録しませんでした。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

そこで、レジストリエディタで「{84F66100-FF7C-4FB4-B0C0-02CD7FB668FE}」「{00020827-0000-0000-C000-000000000046}」を検索してみると、これらは「.doc」「.ods」などの拡張子のShellExの値であることがわかった。
HKEY_CLASSES_ROOT\.doc\ShellEx\{8895b1c6-b41f-4c1c-a562-0d564250836f}(拡張子「doc」のShellEXの値)

HKEY_CLASSES_ROOT\.ods\ShellEx\{8895b1c6-b41f-4c1c-a562-0d564250836f}（拡張子「ods」のShellEx）


そして、正常にプレビューできるサブマシンのほうでは、これらのハンドラの内容は「\HKEY_CLASSES_ROOT\Wow6432Node\CLSID」の下に保存されていたが、メインマシンのほうでは、「\HKEY_CLASSES_ROOT\Wow6432Node\CLSID」に加えて、「\HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID」の下にもあった。試しにこの、「HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID」の下にある「{84F66100-FF7C-4FB4-B0C0-02CD7FB668FE}」と「{00020827-0000-0000-C000-000000000046}」を消去してみると、見事！プレビューが表示されるようになった。＊レジストリを変更するときは、バックアップを取るなど、十分に注意をしてください。

正常にプレビューできるサブマシンのほうでは、「\HKEY_CLASSES_ROOT\Wow6432Node\CLSID」にのみ「{84F66100-FF7C-4FB4-B0C0-02CD7FB668FE}」があった。

同じく「{00020827-0000-0000-C000-000000000046}」もサブマシンでは「\HKEY_CLASSES_ROOT\Wow6432Node\CLSID」にのみにあった。




エラーのでるメインマシンのほうではHKEY_CLASSES_ROOT\CLSIDの下にも{84F66100-FF7C-4FB4-B0C0-02CD7FB668FE}と{00020827-0000-0000-C000-000000000046}あったので、このキーを削除したら、見事エラーは出なくなった。
なぜ余分なところにハンドラの設定が作られたのかは不明だけど（もしかしたら、試用版のアンインストールがうまくいかずに余計なキーが残ってしまったのかもしれない）、とりあえず、プレビューは問題なく表示されるようになった。めでたし！めでたし！

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