29万ベクレルの土壌から50年間にうける実効線量の計算

⇒「浪江町でセシウム137が1キログラム当たり29万ベクレル検出」から


【訂正】
測定で得られた数値と、換算係数では用いている単位が違っているので、以下の計算は間違い。測定は1キログラム当たりで、換算係数は1平方メートル当たり。どうして、こういう出し方するんだろう。(1つ前の書き込みにも同じ疑問を書いてた・・・。)

1キログラム当たりを1平方メートル当たりの値に換算するには、深さ何センチまで掘ったのかがかかわってくるので、それが分からなければ、この換算係数では求められない。


【以下間違い】
セシウムが、29万(Bq/kg)含まれる土壌で長期間すめるんだろうか?その場合にどれくらいの放射線量を浴びることになるんだろうか?気になったので計算してみる。

沈着から実効線量への換算係数(50年間)
セシウム137(+Ba137m) 0.13[(mSv/kBq/m2)]
ヨウ素131 2.7×10-4[(mSv/kBq/m2)]
*外部被ばくからの線量および再浮遊からの吸入量を含む。

計算式
50年間に受ける実効線量=土壌の平均沈着濃度[kBq/m2] × 換算係数(50年間)
今回の場合、土壌の平均沈着濃度は、290000[Bq/m2]=290[kBq/m2]
(単位が違っていました。

なので、この土壌の環境で50年間住みつづけた場合に、浴びる放射線量は、
290[kBq/m2] × 0.13[mSv/kBq/m2] = 37.7[mSv]

これは、発がん率を0.189%上昇させる放射線量に相当する。(あくまで、このページの方法で計算した場合)

ちなみにヨウ素131が2000万[kBq/m2]の土壌の場合は、5.4[mSv]

<参考>
沈着から実効線量への換算係数、及び、実行線量を求める計算式
「IAEA TECDOC-1162 放射線緊急事態時の評価および対応のための一般的手順」p.96-101
http://www.nirs.go.jp/hibaku/kenkyu/te_1162_jp.pdfより

原本「IAEA TECDOC-1162 Generic procedures for assessment and response during a radiological emergency」
http://www-pub.iaea.org/mtcd/publications/pdf/te_1162_prn.pdf

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